リッチなひととき。

投稿日 : 2014年1月10日

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新年会はフレンチで。

お茶とお花の社中(同じ先生についている皆さん)の集まる新年会。年齢も30代から70代までと幅広い上、みなさんお酒はたしなむ程度ということで、毎年美味しいコース料理を食べに行くことにしています。

普段は和の懐石料理を頂いているので、ここぞとばかりに毎年フレンチです。この数年は帝国ホテルに行っていましたが、今年は1月5日のランチ、東京ステーションホテルに。しかも集まった13名(男性4名含)中、当日お仕事のあった一名を除いて全員が和服姿。毎年ながら、こうまで集まるともう圧巻です。

私達夫婦は、工芸展を見に行った足で向かいました。レンガ建築三昧、サイコーです。

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バンケットとレストランの入口ホールで出迎えてくれたウェルカムフラワーは、よくある門松ではありませんでした。松と合わせてあるのは、大量のグロリオサ。赤の色が鮮やかな熱帯出身の花の名は、ギリシア語のグロリオサス(栄光ある)に由来するとのこと。お正月にピッタリですね。

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レストランは右手にワインセラーを見ながら進んだ一番奥にあります。白が基調の明るい内部の雰囲気も、食器類の取り合わせも、モダンで爽やか。奥に見えるお水用のタンブラーは、珍しがって見ていたら「モダンですけれど江戸切子なんです」とのこと。好きです、こういうの。

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今日予約したのは8000円のコース。まずは、スパークリングで乾杯しました。

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アペリティフは、フタ付きの陶製の器でサーブされてワクワク感が増します。生ハムと自家製ピクルスでした。ピクルスは酸味も塩気もきつすぎず、生ハムと一緒に頂くとぴったりです。

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「鴨のフォアグラのソテ、各種きのこを添えて」。早速皆さんから「贅沢だわ〜」と幸せな溜息が漏れます。こってりしているかと思いきや、意外とサッパリ。ソースを和風に味付けているなど、何か秘密がありそうです。

温められた器やさりげないサーブの仕方は、なんとも居心地良かったです。

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「はまぐりのブイヨンスープ、フヌイユの香り」。円筒状に市松模様が手書きされたカップが可愛らしいです。スープがなんともコクがあり、フェンネルが香ります。この細長い器が、中国茶の聞茶の器のように、香りをより豊かに立ち上らせてくれるみたいです。

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細〜い串の先には「サフラン風味のクネル」。海老とホタテの洋風しんじょです。はまぐりに負けない、ホタテの旨味がすごい。海老は食感プラス効果を狙っているのかな。

そうそう、写真はないのですが、各お料理ごとに小さなパンもサーブしてくれました。このパンもまた美味しかったです。オリーブオイルと一緒に添えられたバターは、丁寧にホイップされた上にレモンピールで爽やかな香りがつけられていて、みんな感激してました。

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「すずきのグリエ 春菊のクーリ、ベーコン風味」。今日の一等賞。すごく美味しかったです。細かいピュレ状にした鮮やかな緑のソースは、とても上品で春菊の強い香りはしません。その変わりに、上からかけられた野菜のソースがベーコンのなんともいい香り。添えられている小さなトマトも、コンソメスープで炊いてありました。

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「黒毛和牛の赤ワイン煮込み ポテトガレット添え」。柔らかく煮こまれた和牛は、お箸で食べられる感じ。ソースは旨味は強いのにこってりしすぎていなくてちょうど良かったです。各プレート、添えられた野菜も全て美味しかった〜。男性も大満足のボリュームでした。

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デザートは「柚子のソルベ 洋梨メープルムース添え」。右手のソルベは、爽やかな香りでサッパリと口の中を改めてくれます。洋梨もメープルも香り豊かで甘すぎず、あんなに食べたのに、するっと食べられちゃいました(*^^*)

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コーヒーはオリジナルブレンドだとか。可愛いプティフールがついてきました。

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いえいえ、こんなにいい思いをさせてもらって、こちらこそMerci!

東京駅丸の内口の南側にあるこのホテル。駅舎3階部分の復元工事とともに改装してリニューアルオープンしたとのこと。サービスもとても良かったです。また行きたい!

文:まり、写真:ノリユキ

Blanc Rouge
http://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/pop01.html