茶道といえば、お菓子を食べて、薄茶を飲むもの…というイメージが、世の中には定着しているなと思います。
でも実は、それは茶道の本質ではなく、ほんの一部分。
本来の茶道のもてなしとは、やはり茶事に尽きます。
季節や時間帯によって、さまざまな茶事があるけれど、スタンダードなのはお昼前から午後辺りに催す正午の茶事。
ご招待した数名のお客様に、懐石料理を召し上がって頂き、炭を入れ、生菓子と濃茶。炭を直して、干菓子と薄茶…。
ご招待の手紙のやりとりから始まり、手水鉢を使ってもらう庭を整え、茶室や家の中を清浄にお掃除して…。
お客様をお迎えするまでの、お道具や部屋のしつらえ、お料理やお菓子の準備、当日のもてなし、そしてお帰りになった後のお礼状のやりとり、片付け…。
もてなす側の醍醐味を存分に感じられるのが、茶事です。
6月最初の週末、我が家で茶事を催しました。
今回は、正午の茶事に菓子茶事の趣向をとり混ぜることになりました。
夏に向かう6月なので、ちょっと涼しげな演出を考えます。
隣の居間との境は襖を外して座敷簾(すだれ)を。こちらは待合として色紙を掛けたりなど。
茶室は清々しさを感じてもらえたら…と考えながら支度しました。
あまり写真を撮っていなくて、色々と記録が残らないのが残念です。バタバタしてて、いつものことですけれど…笑
今回は、準備から当日まで、旦那さんと大学1年の娘と力を合わせました。高2の息子も、前日までの道具の準備には、荷物の運び出し等の少なからずお手伝いしてもらいました。
実は、家族にとって、何より苦労しただろうと思うのは、緊張感と忙しさで余裕のない私に付き合う数日間。イラつかずにいなすのが大変だったと思います。
家族あっての茶事です。感謝。。。