沖で待つ

投稿日 : 2013年2月16日

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平成17年度、芥川賞受賞作

友達のオススメで、読んでみました。

バブルに活躍した、60年代生まれの
主人公達!共感を得るのだろうな。

毛色の違う、二つの短編。
「勤労感謝の日」と「沖で待つ」。

コントラストの強い港の写真から、
ギラギラした感じを想像して
読み始めたら、意外と
コミカルで賑やかな文体でした。

「勤労感謝の日」は、
世の男性に、女の本音って
こういうもんかと思って
読まれてしまうとマズイな〜、
マズイと思うのは
上手く表現されちゃってると
認めてるからなのかな〜と思う。

「沖で待つ」は、
太っちゃんみたいな友達って
いるよな〜、愛しいよな〜と思う。
こんな約束を守れる友達って、意外と
異性だったりするかもね、とも思う。
思い当たる人は、私にはいないけど。

両方とも、こんなに短いのに
人物描写が上手くて、
映像で見えてくる感じが凄い。

勢いのある文章で、
勢いで読めます。