春の野草の名前の不思議。
オドリコソウ(踊子草)
上野の岩崎邸の見学に行った時に初めて見て、気に入って庭に植えたお花です。
門を入って緩やかな勾配を上がっていく間、斜面を見上げたところにいっぱいの淡いピンク。
ばあばのお庭にあるのは、白のオドリコソウ。ウチのお庭は岩崎邸にあやかってピンクです。
シソ科なので葉っぱがとっても似ていますが、お間違えのないように。本当のシソはまだ地面に芽吹いたばかりです。
お花が並んで咲く様子が、笠をかぶった娘が手をつないで皆で踊っているようだから、この名前がつけられたといいます。
お茶花にもなるこのお花、別名はなんとコムソウバナ(虚無僧花)。
確かに虚無僧も笠をかぶっているけれど。。。虚無僧がかぶっている笠って、あの首まですっぽり隠れてしまう編み笠…?
困惑したので調べてみました。wiki大先生によると、江戸初期までは虚無僧も普通の編み笠をかぶっていたそうなので、それなら少し納得。
男性が釜をかける席に生けるお花なら、踊り子よりも虚無僧に見立てた方が渋くていいのかもしれませんね。
ちなみに、道端の雑草としてよく生えているヒメオドリコソウは、外来種なのですって。すごく生命力が強くて、コンクリートの割れ目からも芽吹いています。むしろ、虚無僧らしい強さのあるのは、ヒメ(姫)の方なのかも!