お茶室体験を高校生とともに。
八王子駅から少し歩いた「いちょうホール」で毎年開催されているイベント、「ふれあいこどもまつり」。
教育委員会も後援していて、メインは劇団の公演です。今年は影絵の「かかし座」が来ました。
そんなイベントの一環として、伝統的なお茶席の体験ができるんです。
いちょうホールには、すごく立派な茶室があります。ビルの廊下を進むと、突然現れる木の格子戸。。。
カラカラと開けると、砂利敷きに飛び石の露地。蹲(つくばい)もあります。
露地を進むと、右手には8畳の広間。大きな床の間と広縁廊下がついて、広々とした空間です。
左手には、頭を下げないと入れない躙り口(にじりぐち)という小さな入り口のついた4.5畳敷きの小間。
ふれあいこどもまつりでは、このステキなお茶室で、高校生によるお茶のおもてなしをしています。私はご縁あってお手伝いを。
広間では、高校生がお茶のお点前をして、お茶とお菓子を楽しめます。希望者には、自分で茶筅を振ってお抹茶を点てる体験もしていただいてます。抱っこされた小さなお子さん連れのご家族から、大人のお客様まで、たくさんの方がお茶を飲みに来てくださいます。
写真の床の間、「日々是好日」の短冊をかけました。右手はお花、枝はシロバナマンサク、下は青紫が美しいラショウモンカズラ。左手には、高校生が作ってくれた、牡丹型の香合にお香を入れてあります。
小間では、お茶花を活ける体験をしていただいています。
お茶花は、町のお花屋さんで売っているようなお花ではなくて、野に咲いているお花。今の時季は、オドリコソウやナルコラン、シャガやシランなど、静かな佇まいのお花たちです。
そんなお花を一〜二種、子どもたちが自分で選んで、好きな花入れに活けて鑑賞します。選んで活けたお花は、お持ち帰りいただいています。
お手伝いをしている高校生も、私たち大人も、子どもたちの喜ぶ顔を見られて、忙しさもなんのその、なんだかほっこりと嬉しい一日になりました。
終わり次第、また来年もとお話がありました。来年も楽しくできたらいいな。ご興味おありでしたら、是非。