お父さんと子どもの時間。
ばあばのアドバイスは、もう一つ、男親と子どもの時間を作った方がいいというのもありました。
一緒にいる時間が長い私と子どもの関係が深いのは当たり前。だからこそ、家族4人で過ごす時間以上に、主人と子どもが過ごす時間を意識して作ってあげたらいいよ、と。
とはいえ、子どもが小さいうちは、私がお稽古等で一人出かけなきゃならない時に、主人が子どもの遊びに付き合ってくれて、結果的には子守りをしてもらった感じ。小学校低学年くらいの頃もそうでした。公園ピクニックなんかの時も、そうだったなぁ。お弁当を作って持たせたりして、なるべく負担がかからないように…なんて心配しました。
そういう時、ばあばが私たち夫婦に向かって、男親と子どもの時間を大事にしておくと、子どもが思春期になった時にもうまくいくよってアドバイスしてくれました。
実際にそうなのだろうなと思う以上に、私たち夫婦への思いやりもあったのではと思えます。あまり遠慮し過ぎないようにという、嫁の私に対する気遣いもあったかもしれませんし、主人自身が「子守りをさせられて面白くない」という嫌な気持ちにならないようにというのもあったかもしれません。さすが、ばあばです。
とにかく、その頃は連れ出してもらえてありがたかった!主人には感謝です。
その後、子どもがだんだん大きくなってくると手もかからないし、お父さんの趣味のお出かけに、どちらか片方を連れていくというパターンもできました。子ども一人とお父さんの組み合わせなら、たっぷりお父さんも楽しめるようです。
ウチは、上の子が女の子だから、思春期になっても男親と仲良くできるように、お父さんとお姉ちゃんの組み合わせも意識してみました。
お父さんとお姉ちゃんは川釣りをしに奥多摩へ、私と下の子は舞台を見に東京方面へ…という時もあれば、私と主人それぞれが見たい展覧会に二組に分かれて出かけて、帰り道で落ち合って4人一緒にお茶したりすることも。
娘が中学生になって思うことは、興味のあることや共感し合えることが多かったりして、私と娘の女同士、意識しなくても存在が近くなってきています。なるほど、お父さんと娘の時間は、意識しておかなければなかなか作れません。
同級生のママに聞くと、意識をし出してパパを毛嫌いしている女の子も結構いるみたい。娘は、今のところ、お父さんのことが大好きなので、功を奏しているのかな?これからもたまには娘とお父さんの時間を作りたいなと思います。
そして、これから思春期を迎える弟の方は、お父さんとの男同士の時間も大事にしてもらえたらと思います。女親には打ち明けにくい話ができた時、「ねぇねぇ、お父さん」と話せる関係性でいてくれたら、と。
数年前からは、子どもたちが習い始めた空手に主人も行くようになり、お父さんの健康維持に役立つだけでなく、子どもの方としてもいいみたい。
お母さんの知らない子どもの一面をお父さんだけが知っているというのも、なんだかいいものですね。
どんどん大きくなっちゃう子どもたち。自立したりして、だんだんと関係は変わっていくけれど、いつまでも温かな家族でありたいです。