茂木さん、さすがです。
茂木健一郎さんの本を読むと、思いもよらない視点を与えてもらえたり、考えていたことがクリアにまとめられたりします。時々ふと手に取るんですが、今回、「最高の結果を引き出す質問力」という本を読んでいて、またもや、うむ、と思いました。
人生でもビジネスでも、いろいろな問題にぶつかる時は誰にでもあり、そういう時に「いい質問」をできれば、現状を大きく変える力になる!というのがこの本の趣旨。
その中で、LINEブログで茂木さんが行っている「脳なんでも相談室」に「自分の問題をちゃんと把握できてないな」と感じる質問について、書いてありました。
質問は『大学受験に落ち、浪人する気はないけれども、科学者になりたい。大学に行かずに科学者になる方法はありますか?』というもの。茂木さんは、この質問では自分自身の中核になる感情に気がついていないと指摘します。
「大学受験に疲れてしまった、今は努力する気持ちになれない」
というのが、自分の中核にある感情で、
本当の質問は
「どうしたらもう一度勇気を振り絞って困難に立ち向かっていけますか?」
なのではないか、と。
お茶を教えていると、小さなお茶室で少人数で向き合うことが多くなります。そうすると、なんとなく内面的な吐露をしたくなるのか、相談事やら悩みを聞くことも多いんです。
しかし、これがとっても難しい。うまく答えられずに困った場面もいくつもありました。
でもそういう場面を振り返ってみると、相談者が抱いている質問が、実は中核からずれていたのかもと思い当たることが。。。
そうか、これからはそんな場面では、立ち止まってちょっと考えてみよう。中核を見つめて問題を見つけられたら、何かを変える力にちょっとでもなれたいいな。