廃墟巡礼

投稿日 : 2013年5月28日

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廃墟が好きです。。。

人工物が元の形を留めずに朽ちていき、
自然と時間の経過に凌駕されていく姿に
何故か惹かれてしまいます。

廃墟好き、廃墟フェチなどと呼ばれます。
そんな人種に必読のこの本。

平凡社新書から出ている、
宇佐見圭司 「廃墟巡礼」

画家である作者が、
人間の作った作品は常に未完成だ
と考えているところに共感しました。

人の手を離れた作品が、
時間や自然の流れの中で、
自ら新しい生成を成し遂げるのだと
作者はいいます。

生命は自己だけでは非完結であり、
世界に向かって開かれている。

廃墟の魅力を語りながら、
傲慢になり過ぎた現代人に
警鐘を鳴らしている気がしました。

廃墟に魅了されてしまう理由を
言葉で表現すると、
こうなるのでしょうね。

とはいえ、
語らずとも「好きなものは好き」で、
いいような気もしたり。