感謝のココロ。
お茶のお稽古の中では、
「お菓子に感謝」
「お茶に感謝」
「お点前さんに感謝」
「お客さまに感謝」
などと、感謝を表現して礼をするシーンがたくさんあります。
とはいえ、実際には礼の形にとらわれてしまいがちです。特に、お稽古を繰り返す度に、カタチばかりになってしまいがちで、ココロを教えるのが難しい。。。
若い生徒さんにどのように感謝のココロを教えたらいいかと悩んでいたのですが、心理学・カウンセリングを専攻していた高校時代の友人が、とてもいいヒントをくれました。
それは「内観療法」。
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内観療法は、
①していただいたこと
②してさしあげたこと
③迷惑をかけたこと
という3つの質問に答えていくことで、自分の過去を『感情』ではなく、
『事実』に沿って思い出していく、
というものです。大学時代に「集中内観」を体験し、
私の物の見方も、人生も、
大きく変わりました。
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と、その友人。
感謝を感情ではなく事実に沿って思い出していくというところが、目からウロコでした。
友人は国際結婚をして海外で2人のお子さんの子育てをしており、この内観療法を子育てに活かしていました。
4歳のお姉ちゃんに、寝る前に、「今日は誰に『ありがとう』って言いたいと思う?」と聞いてみたのだそう。すると、家族へのありがとうの気持ちを聞くことができたんですって。ステキな話!私まで、ほんわり温かな気持ちになりました。
「感謝をしましょう」と言ったところで、「ありがたい」という実感が湧いてこなければ、感謝のココロを感じることはできませんものね。
子どもたちにも、自然と感謝の気持ちが湧いてくるようになってくれたら…と願っています。
日々の中で、少しずつ。