毎日新聞、2023/3/31付の記事に気になる記事がありました
子どもを敵視する大人「増えている」4割
子どもを敵視する大人が増えている気がすると、ベビーカーで出掛けた読者から体験談が載っていました。
そして、実際に増えているのかどうか、アンケートで聞いてみたというのです…
なんと、40.7%の人が「増えている印象がある」と答えた、と…
理由として考えられるのは何か という質問には、
「新型コロナウイルス禍などさまざまな理由でストレスを抱え、子どもに寛容になれない人が増えている」
「国民生活が苦しくなってきたことで疲弊し、弱者へのいじめや八つ当たりにつながっている」
「近所付き合いなどが減り、子どもと接する機会が減った」
などの意見があったとのこと。
でも、私にとっては、その後の専門家(汐見稔幸・教育人間学・東大名誉教授)の分析を読んで、苦しかった…
今は昔より、子どもに対して暴力的な対応をする人が増えている、なぜなら…
「養育者との愛着が十分に形成されず、対人関係などに問題が生じる『愛着障害』を抱えた大人が増えていることが背景にあるのでは」と…
昔は子どもを育てるのは大人みんなの役割だった…親族や地域、教師、とにかく周囲の大人がみんなで子どもの成長を見守って関わり合って暮らしていた…けれど、今は違う…
子どもは、自分のことを信じてくれる人が3人いれば強くなれる、夢を叶えることもできる…と最近ご近所の青少対(青少年対策委員会)の方が書いていたっけ…
子ども達が小さい頃、私も多少の敵視を受けました。道の端っこで葉っぱを集めて遊んでいるだけでも「道路で遊ぶと危ないからあっちの(遠くの)公園で遊びなさい」とか「ここは静かな場所だから騒ぐな」とか…
でも、応援してくれる人はそれよりももっと沢山いました
毎日ワンちゃんのお散歩でウチの前を通るご夫婦は、「ウチは孫がいなくてね…」とおしゃべりしたその日から、ウチの子たちを孫のように可愛がってくれたり
「もう私たちの孫は大きくなっちゃったから…」と言っていたご夫婦は、ウチの子たちをご自宅に呼んで遊んでくれるようになってから、新しいおもちゃをわざわざ買っておいてくださったり
ご縁は子どもたちが大きくなっても続いていて
いつも本をくださっていた児童文学作家のおじちゃんは、娘が高校で文芸部に入ったことを喜んで、わざわざ本屋さんでオススメの小説を買ってきてくださったり…
温かなご近所さんに恵まれて、育ったウチの子どもたち…本当にありがたいと思っています
そのご近所の皆さんが口を揃えて言うのは、「迷惑になってもいけないからと気になって、ママやお子さんたちには話しかけ難い」ということ
私も子どもたちが大きくなった今は、そちら側の視点を持つことがあります
電車やスーパーで偶然一緒になった親子連れ
強い言葉で子どもを叱責していたり、チクチク痛いやりとりを見てしまうと、声を掛けたくなるけれど
…これは、正直難しい…
だって、そんな風にヒリヒリした気持ちの時に話しかけられて気分良く思う人なんてきっといない…
子どもを信じる3人の大人の1人になりたいのに…もどかしい思いです
ご近所のおじちゃんおばちゃんから沢山頂いた思いを、私も届けられるようになりたい
両手を精一杯伸ばして届くだけ…そういう思いで、今日も精一杯手を伸ばしています