家族へのお土産と茶道のお稽古用生菓子の購入のため、お菓子屋さんに立ち寄りました。
お菓子屋さんの名前は「御菓子司 喜久月」
谷中の言問通りに面したお店は、カラカラ音の良い引き戸を開けると、店内はお客が入って立つことのできるのは2畳ほど。こじんまりとしていますが、味のある店構えです。
このお店を教えてくれたのは、根津散歩でご一緒した茶華道の同期。お茶事の主菓子で出してくれたのが美味しかったので、どこのお菓子屋さんなの?と聞いたら、連れてきてくれました。
喜久月の「喜」の字は看板や包み紙を見ると「㐂」という字が使われています。なんて風情のある名前…!
大正6年創業とのことで、店内には歴史を感じさせる立派な神棚がありました。
注文するとその場で箱に入れ、お店の奥様が手際よく包み紙をかけた上から店名の入った平紐を掛けてくれます。ステキ!
包み紙は手書きの光琳菊のプリント。こちらもかわいい!
今回は4月後半のお稽古向け生菓子として2種類購入しました。
左のきんとんは「躑躅(つつじ)」。ふわふわで中には粒あんが包まれています。
右のカラフルなのは、こいのぼりの上についている「吹き流し」ですって。凝っているのは、周りの練り切りをぐるりと巻いた中に白い丸いものが見えるのですが、実は白い練り切りの中にさらにこし餡が入っていました…!
東京のお菓子屋さんは時代に合わせて「甘さ控えめ」になっていることが多いのですが、喜久月のお菓子はたっぷり甘い…!これなら濃茶も美味しく飲めそうです。
家族にはお店の看板菓子だという「あを梅」を。
家族みんなでお抹茶点ててお茶にしました。
本当の梅の実みたいに窪ませてあってかわいい。ものすごく柔らかな求肥は薄く伸ばしてあって、中にたっぷり味噌餡が入っていました。
美味しかった!また行って違うお菓子も買ってみよう!