ダムタイプ展などなど

投稿日 : 2023年5月18日

GW以降、用事は次々とあるし、本当に気の休まらない気忙しい日々…。

こんな時こそ、インプットが必要です。

体力的に限界というよりは、気力が持たないという時が、たまにあります。そういう時は、家に閉じこもってベッドで休んでも、心は休まりません。

心は休養が必要というよりは、栄養が必要。

栄養を取って初めて、立ち上がれる力が湧いて来る感じがします。

朝日新聞、2023年4月13日の「折々のことば」が目に留まって、メモしておいたのを見返しました。

音楽評論家の吉田秀和さんが「随想集 文学のとき」で語っていた言葉だそうです。

芸術は生活を飾る花、余裕があってはじめて生まれるものと考えてる人が多いけれど、それは逆。芸術は生活の根なのです。

忙しくて芸術や文化に触れられない日々が続くと、心の潤いが無くなって、ささくれ立ってきます。乾いた心は傷つきやすく、小さな出来事が堪える。

そういう時は、何かインプットをするに限ります。というのは、展覧会へ行く言い訳?w

都内での華道の勉強会が済み、そのまま帰路に着けば帰宅ラッシュに巻き込まれずに済む…。と思いつつ、ここはすかさず寄り道ですw

年初めに年間展覧会予定を見て、今年はこれが必見!とメモを取って楽しみにしていた「ダムタイプ展」@アーティゾン美術館に、やっと行けました。

写真を載せたところで、こういった体験型の空間インスタレーションは伝わらないのですが…私自身のリマインダーとして。

スピーカーから出ているはずの音は、耳元で囁かれているように聴こえ、制御されたLEDの光は時にアルファベットに形を結び、暗い室内を走ります。圧倒的な没入感に、時間を忘れてしまいました。

現代アートは、今の自分の立ち位置を揺さぶったり、凝り固まった部分をすっかり崩壊させてくれるので、ひとりでふらりと行きたくなります。

せっかくアーティゾン美術館に行ったのだから、石橋コレクションも楽しんできました。

原田マハさんの小説みたいに、下に描かれているかもしれない絵を想像してみたり、印象派が好きだと言っていた友達に思いを馳せたり…。

そしてその後は、日本橋三越の美術ギャラリーへ。「永楽善五郎 襲名披露展」を見に。

こちらは作品の写真は無し。入口の胡蝶蘭に圧倒されて入ってみれば、静かな作品群が迎えてくれました。黒焼〆シリーズに惚れ惚れしつつ、やっと帰路に。

結局帰宅ラッシュで帰る羽目になり、体力的には結構ヘトヘトなはず…。でも不思議と明日へ向けて元気が出ました。

私の暮らしを支えるのは芸術・文化だな…としみじみ思わされた1日でした。