幸せホルモン。

投稿日 : 2021年8月20日

英語サークルの方のお話がいつも興味深いのですが、
茶道のお稽古中にも話題にした
面白いトピックがありました。

それは、ホルモンの話。

その日のテーマは「日常生活の最も幸福な瞬間」。

科学者の方のターンで、さて、どんなお話をなさるのかと思えば、
なんと、ラーメンの話。

今まで札幌・喜多方・博多、様々な美味しいラーメンを食べてきたけれど、
中毒性を感じるようなラーメンには、今まで出会ったことがない。

けれど、このところ、とあるラーメン屋さんにすっかりハマってしまって、
少なくとも月に一度以上は食べに行かずにはいられない。
これは、そのラーメンに何か特別な中毒性があるのではないか、と。

もやし、チャーシュー、メンマなど、ごく普通のトッピングと
煮干しダシのスープ…明らかに中毒性のありそうな素材は見当たらない。

もしかすると、これは、体内で分泌される何かが
中毒性を引き起こしているのでは?

そして、ホルモンなどの分泌物について、お話してくださいました。

1つ目は「オキシトシン」。

オキシトシンは、元来、子どもを産み、育てるうえで
非常に重要なホルモンだとされてきたのだそうです。

というのも、
・お母さんの子宮を収縮させて分娩を進行させる
・赤ちゃんがおっぱいを吸うことで母乳を出させる
という仕組みに関わっているからなのだとか。

なので、元々は「子育てホルモン」として
母子間でしか重要視されていなかった、とのこと。

しかし、研究を進めていくと女性の体内だけでなく、
男性の体内でも分泌されることがわかったんですって。

・赤ちゃん、子どもやペットを可愛がり、
 スキンシップをする
・人にプレゼントしたり、親切にしたり、
 お世話をしたり、助けたりする
などの行為が、体内でオキシトシンを分泌させることがわかったのだそうで。

誰かを思いやったり、優しくすると、相手が喜ぶだけでなく、自分も幸せになる。

まさに、「幸せホルモン」!!!

この話を聞いて、すぐに思い当たったのが、
亭主七分に客三分」という茶道で出会う言葉。

もてなしを受ける側は、もちろん、嬉しいですよね。
でも、もてなす側には実は七割の喜びがあるというんです。

当日を思いながら、道具を選び、部屋を清め、花を摘む。
そして当日はお客様とおしゃべりしてお互いに楽しい時間を過ごす。
お客様が帰られた後は、片付けをしながら、思い返してみる。

確かに、亭主の喜びの方が多いですよね。

しかも、オキシトシンも分泌されている、と。

科学的に裏付けられたみたいで、
思わず、ニヤリとしてしまいました。

自分も幸せになれるなんて、
モチベーションが上がりまくりますね。
高校の部活でも、このことを話してみようかしら…。