「燃え殻」さんという作家さんが好きで、1年前からやっている彼のラジオ番組「Before Dawn」を時々聞きます。放送時間は火曜日の26:00から27:00なので、携帯アプリのradikoのタイムフリーで、いつも後から追いかけて。
4/25(火)の放送で、二つ、印象に残ったことばがありました。
1つ目は、燃え殻さんが辛い思いをしてしまった日に、お祖母さんから言われた「将来、好きな女ができた時、今日のことを話してみな、モテるぞ」ということば。
辛い記憶を乗り越えて続いていく未来を感じさせてくれることば、捨てたもんじゃないいつか来る日を思わせてくれることば…。彼いわく、本当に飲み屋で話してモテたとのこと 笑。
女子プロレス好きの豪快なお祖母さんがくれた一言が、どんなに救いになったことか。ステキなお祖母さん!
2つ目は「今日の天使」ということば。
悲しい時や辛い時、困った時にマーベルのスーパーヒーローみたく自分を助けに来てくれる存在というのは、現実には、いない。
そういう時にほんの少しだけでも、前を向く気持ちにさせてくれる、何とか生き永らえさせてくれる「その夜のヒーロー」「今日の天使」をどうにか見つける。そうやって生きていくしかない人たちもいるんじゃないかな…と燃え殻さんが語っていました。
元々、中島らもさんのエッセイで書かれていたことばだったようです。燃え殻さん自身もそのことばに助けられて生きてきたのかもしれない。
「今日の天使」は、人じゃなくても、深夜の美味しいおむすびでも、思わず笑っちゃったお笑い番組でも、カバンに忍ばせていた本で出会ったことばでも、何でもいい。どうにか見つけた「天使」の存在で、少しだけでも救われて、何とか持ち堪えられる。
燃え殻さんは、次に出版予定のエッセイ本が、手に取った誰かにとってほんのちょっとでも救いになる存在になれたらいいな…と。
ラジオでの彼の一言ひとことを聴いて、心の中で深く頷きました。
いつも「今日の天使」のお陰で生きている気がします。感謝です。
私自身が、燃え殻さんのお祖母さんや、深夜のおむすびの作り主みたいに、誰かを心強くできる存在になれたらいいな…と思うけれど。
願ってもなれるものではないですね。今日も、ただただ、私なりに生きていくのみ!