<ばあば直伝>ご褒美は要らない。

投稿日 : 2013年12月10日

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お手伝いは何のため?

お手伝いをしてくれたら10円。
勉強をしたら、いい点採れたら10円。
スポーツの大会で勝ったら10円。。。

「ウチはお小遣い制じゃないの」
と、都度課金している家庭の話を
保護者会や公園などで、よく聞きます。

偉い経済学者の先生が
子供の経済観念を育てるためにと
推奨している新聞記事も読んだ覚えが。

それぞれ、家庭のルールがありますよね。
外からとやかく言うものでもないと思うので、
「ウチとは違うな」と思っても、
相手に意見したりはしません。

ですが、他のお宅のルールを聞いて、
それが大多数だとしても、自分が正しいと思う
ルールを守りたいなぁと思うんですよね。


ウチのルールは
「ご褒美は必要なし」というもの。

例えば、お手伝いしてお小遣いを貰えるとしたら、
いつの間にかお手伝いの目的は
「お小遣い」になっちゃうんじゃないかな。

そうすると、「働くことは喜びである」と
気づけなくなるんじゃないかしら。

自分が何かお家のお手伝いをすると、
「助かったわ」といって喜んでくれる家族がいて
そんな家族の喜ぶ顔を見たら、自分まで嬉しくなる。
そんな経験を沢山して欲しいと思うんです。

例えばお風呂をピカピカに洗ったら、
帰ってきたお父さんがゆったりお風呂に入って
疲れがとれたよーと喜んでくれるかな、とか。

お料理を一品手伝って、上手に作ったら
「美味しいね!」と楽しく食べられるかな、とか。

想像するだけで、嬉しくなると思うんです。
そして、「ありがとう!」と感謝の言葉をもらえたら
もう、それだけで十分なのじゃないかしら。

小さい頃は、上手にお掃除ができなくて、
後でこっそりやり直して二度手間になったり、
なかなかに困った味の料理を食べて、
美味しいと言わなきゃだったりしましたが、
それでもやっぱり「お手伝いしたい!」という
気持ちそのものが、私も嬉しかったんです。

そんな風に喜んでやってもらってたら、
こども達はお手伝いが大好きになりました。
姉弟で「僕がやる!」「おねえちゃんが!」と
取り合うほどに…(^^;;


きっと勉強も同じ。

勉強して、沢山知識ができたり、
「?」と思っていたことが「!」に変わると
すごい嬉しくなりますよね。

多分、スポーツだって同じ。

速く走れて「すげーっ!」って感嘆されたり、
ゴールを決めてチームで喜んだりできたら、
めちゃくちゃ感激しますよね。

よく頑張ったね!って褒められたら、
それだけでニコニコ顔になれます。
勉強って、スポーツって、お手伝いって
楽しいなって思うと思うんです。

そういう嬉しい経験を知ったら、
ご褒美なんて一つもなくたって、
楽しくいろんなことができるんじゃないかしら。


働く喜びを小さいうちに知らずに育ったら…

大きくなってお手伝いができる年齢になって
急に「お手伝いして!」って言われたって
「えぇー!?今ゲームやってんだけどぉー」
みたいなことになりかねません。

若い社員にちょっとした仕事を頼んだら
「それは私の業務外ですから」などと
断られたと泣いている上司の話も聞きました。
可哀想なのは、その若い社員かも。

ウチは、おかげさまで小さいうちから
喜んで色んなお手伝いをやってもらい
すっかりお母さんは助かっています。

その上、
ご褒美は一切なし!

「見て見て〜!」とこどもがやってきたら
母親の私も、本気で褒めてニコニコして
楽しい時間を共有しちゃう、それだけです!

オイシイ立場だわぁ〜、母親って♪